「死神の精度」伊坂幸太郎
表題作を含む六編の短編集。地名を姓に持つ死神の物語です。死神ときけばホラーかな?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはなくて、とても冷静で意外に人間くさい死神が自身の「仕事」をすべく大活躍します。タイプとしては、成瀬さんにちょっとにているかもしれません。
死神の主な「仕事」は、リストに掲載された予定者は「可」か、「見送り」かを調査することなのですが、予定者はそれぞれにやっかいごとを抱えていて死神なんてこなくてもすぐにでも・・・という感しです。死神自体も予定者に付き合うつもりも無いようなのですがいつの間にか、予定者の手助けをしています。けっこう、いい人(いや、人ではないか・・)です。
とても面白く読むことができました。もともとそう厚くないこともあり、あっという間に読了してしまいました。やっぱり伊坂幸太郎は面白いなぁ。
![]() | 死神の精度 伊坂 幸太郎 (2005/06/28) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |
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過去の伊坂作品の登場人物がそこここに登場する、伊坂ファンにはたまらない短編集です。初短編を含む4篇が収録されています。
初短編から書下ろしまで、発表された時期は随分異なる作品が収録されているので、続けて読んだときにはどうかな、などと思ったのですが、まったく違和感を感じることなく楽しむことができました。私の大好きなキャラクターである「オーデュボンの祈り」の伊藤さんがチョイ役で登場しているのも楽しめました。
収録された4作品の中では、表題作の「フィッシュストーリー」がお気に入りです。まさに壮大な「フィッシュストーリー(ほら話)」といった感じで理屈抜きで楽しめます。
伊藤さんや黒澤さんのファン?や、伊坂ファンはもちろんのこと、伊坂作品はシュールすぎてつまらん、という方にもぜひ読んでいただきたい本です。面白いですよ。
初短編から書下ろしまで、発表された時期は随分異なる作品が収録されているので、続けて読んだときにはどうかな、などと思ったのですが、まったく違和感を感じることなく楽しむことができました。私の大好きなキャラクターである「オーデュボンの祈り」の伊藤さんがチョイ役で登場しているのも楽しめました。
収録された4作品の中では、表題作の「フィッシュストーリー」がお気に入りです。まさに壮大な「フィッシュストーリー(ほら話)」といった感じで理屈抜きで楽しめます。
伊藤さんや黒澤さんのファン?や、伊坂ファンはもちろんのこと、伊坂作品はシュールすぎてつまらん、という方にもぜひ読んでいただきたい本です。面白いですよ。
![]() | フィッシュストーリー 伊坂 幸太郎 (2007/01/30) 新潮社 この商品の詳細を見る |
「娼年」石田衣良
文字通り娼婦のような少年の物語。卒業を間近にしてもなお大学に溶け込めず、バーテンダーのアルバイトを続ける主人公。女性なんてつまらない、そういいながら退屈な日々を送っていますが、友人とともにアルバイト先を訪れた女性との出会いから、少しずつ何かが変わっていきます。
彼は人気があり、高級「娼年」になりますが、お金には興味がありません。娼婦のような少年の物語なので、そのような(どのような?)描写も多いです。
きわどい描写が多い中にあふれているのは少年の優しさです。様々な女性との出会いの中で、少年は彼女たちを理解しようとつとめ、優しく導いていきます。
この本は、その描写からなかなか面と向かって女性には薦めにくい本ですが、全編にあふれる優しさなど、女性にこそ読んで欲しい一冊だと思います。
![]() | 娼年 石田 衣良 (2001/07) 集英社 この商品の詳細を見る |
「終末のフール」伊坂幸太郎
三年後に地球が消滅する(本当はちょっとニュアンスが違うのですが)!という状況のもと蠢く人間達を描いた連作短編集。
本当に伊坂作品を読む度に思ってしまうのですが、展開が尋常ではありません。作中人物が「あと・・年ねぇ」とつぶやく場面があり、病気なのかななどと思ってみるのですが、まさか地球が消滅するとは…。
収められた8作品の主人公にはある共通点があり、少しずつ、ほんの少しずつ、交錯しています。
娘と絶縁状態にある父親、一家心中から一人取り残された女性、妻の妊娠に驚く男性などの登場人物達全員に等しく残された時間のなかで、皆それぞれ精一杯生きています。限られた時間の中、ある者は必死に、ある者はおだやかに、暮らしています。
自分ならどんな風に過ごしていくのかな、などと私自身の残された人生についてちょっと考えてしまいました。
![]() | 終末のフール 伊坂 幸太郎 (2006/03) 集英社 この商品の詳細を見る |
「約束」石田衣良
人生を一度諦めた人が、再生していく七編の短編小説が収録されています。
石田衣良さんの本に「LAST」という本があります。「LAST」は、追いつめられた人間の最後の一閃を描き出した作品で、読んでいるこちらまで追いつめられているような、気の弱い人だと心身共に健康な状態でないと完読すら危ぶまれる(途中で挫折しました…)作品でした。
ところがこの本は、心に不安を持つ人に希望を与えてくれます。犯罪被害や不登校、病気などで明日を生きる希望を失いつつある人々に、生きることの素晴らしさを教えてくれます。もちろん、そのような苦しい状態にある方だけでなく、ただ漫然と生きている私のような人にも、希望を分け与えてくれます。
ちなみに、表題作「約束」は、池田小学校事件の被害者を思いつつ書かれた作品だそうで、被害者を思うあまり、涙しながら執筆したとのことです。このような事件は二度と起きて欲しくないものです。
![]() | 約束 石田 衣良 (2004/07/27) 角川書店 この商品の詳細を見る |

「恋愛写真―もうひとつの物語」市川拓司
同名の映画に対するオマージュとして市川拓司さんが書き下ろした恋愛小説。
主人公の大学生(♂)は、入学してしばらくすると二人の女性に出会います。一人は、容姿端麗で性格もよく、勉強もスポーツもできる誰もが好感を抱く女性です。主人公は、当然のごとく出会った瞬間に恋(片思い)におちます。
もう一人は、とても個性的な女性です。彼女も同い年なのですがとても小さい体です。小さいだけでなく、体型も第二次性徴を迎えていない、まるで少女のような体型ですが、それには訳があって…。
「今、会いに行きます」を読んで以来、すっかり市川拓司さんの甘美な世界のとりこになってしまい、新たな本を手にする度にお気に入りの一冊に加わっていきます。
この本もとても楽しみながら読むことができました。一つ残念なのは、この本を主人公達と同世代、つまり大学生のころに読むことが出来なかったことです。まあ、しかたのないことなのですが…。なお、べたべたの恋愛小説なので、その手のお話が苦手な方はご遠慮下さい。
片思いに切ない思いを抱く(あるいは、過去にそのような経験のある方)方に是非ともお勧めしたい一冊です。
![]() | 恋愛写真―もうひとつの物語 市川 拓司 (2003/06) 小学館 この商品の詳細を見る |

「ラッシュライフ」伊坂幸太郎
微かに交錯する、五組の人々を描いた作品・・・などという陳腐な表現ではつたえられない、とても不思議な作品です。五組の人々の五つの物語がいくつかの話に収斂して行くのですが‥、面白い!
「オーデュボンの祈り」を読んだ時も感じたことですが、どうして伊坂幸太郎さんは、こんなことを考えつくのでしょう。大変楽しく読むことができました。
「オーデュボンの祈り」と同じく、本作品も何故か仙台が舞台になっていて、宮城県出身の私としては、少し嬉しくなってしまいます。
どんなにぐちゃぐちゃ書いても本作品の良さはつたえられないような気がします。「オーデュボンの祈り」を楽しめたかたには是非、お薦めします。
![]() | ラッシュライフ 伊坂 幸太郎 (2002/07) 新潮社 この商品の詳細を見る |
「DS ポケットモンスター ダイヤモンド」発売
お話をしながら友達とポケモン交換できるCMを見て、娘のポケモン熱が再発しました。クリスマスプレゼントにと期待をしているようです。
なお、GBAのポケモンは、シンオウ図鑑を完成させないと連れて行くことはできないようです。ポケモンソフトを9本持っていながら、一度も図鑑を完成させていない我が家では無理?
![]() | ポケットモンスター ダイヤモンド(特典なし) Nintendo DS (2006/09/28) 任天堂 この商品の詳細を見る |

「いま、会いにゆきます」「そのときは彼によろしく」など、様々な形の愛にあふれる作品を紡ぎ出す市川拓司さんの中編小説集で、三作品収録しています。
本作品集も、やはり様々な形の愛が描かれています・・いますが・・・。
冒頭に挙げた二作品のような心温まる作品を期待していたので、読んだ後は石田衣良さんの「LAST」を完読放棄したときと同様の感覚がありました。
作品群には、愛や正義があふれているのですが、悲しい結末とほんの少しの救いが残されています。
先入観がなければ(冒頭の二作品のような作品を期待しなければ)、屈折した人生感などを丁寧に描いた、味わい深い作品集だと思います。

本作品集も、やはり様々な形の愛が描かれています・・いますが・・・。
冒頭に挙げた二作品のような心温まる作品を期待していたので、読んだ後は石田衣良さんの「LAST」を完読放棄したときと同様の感覚がありました。
作品群には、愛や正義があふれているのですが、悲しい結末とほんの少しの救いが残されています。
先入観がなければ(冒頭の二作品のような作品を期待しなければ)、屈折した人生感などを丁寧に描いた、味わい深い作品集だと思います。
![]() | 世界中が雨だったら 市川 拓司 (2005/06/29) 新潮社 この商品の詳細を見る |

「ブレイブ・ストーリー 下」宮部みゆき
一人の少年が、異世界の冒険を経験して成長していく「勇気の物語」下巻。感動の完結編です。
現実世界における困難な状況にある自分の運命を変えるべく異世界の扉を開いた主人公。自分の願いを叶えるため冒険の旅にでます。
初めはすぐにくじけてしまいそうなひ弱な感じですが、幾多の困難を乗り越え、冒険者へと変貌を遂げていきます。
下巻では、主人公を壮絶な戦いが待ち受けています。これでもかと襲いかかってくる様々な困難。数多くの困難の正体は…。
下巻はゲームの最終章のようです。戦闘風景が壮大なスケールで描かれています。ドラゴンやゴーレムなど、ゲームでおなじみの怪物達が所狭しと暴れ回ります。
こう書いていくと、お子さま向けのファンタジーのように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。「運命」とは、本当の自分の敵は、困難を乗り越えるためには・・・。読んでいて考えさせられるものがあります。
上巻では、生々しい離婚騒動や一家心中の描写があったり、下巻では大量殺戮が描かれていたりと、むしろ小学生には向かないかもしれません。
本のジャンルを気にせず、ゲームに嫌悪感を持たない方でしたら、楽しく読めると思います。
![]() | ブレイブ・ストーリー (下) 宮部 みゆき (2006/05/23) 角川書店 この商品の詳細を見る |
























